最近では、消費者の中で健康意識が高まっています。
食事は、健康に直結するものだからこそ、健康被害のない食材を選びたいものです。
食品添加物にはさまざまな種類がありますが、トレハロースは代表的なものの1つ。
今回は、トレハロースの効果や危険性について解説します。
□トレハロース基本情報
トレハロースは、自然界に存在する糖の1つです。
スクロース(砂糖)やマルトース(麦芽糖)、ラクトース(乳糖)と並ぶ主要な糖といえます。
トレハロースは、キノコ類や酵母のように、私たちの日常食に含まれる食品に広く存在します。
このように、トレハロースは自然界に広く存在し、人体に馴染みやすい成分です。
さらに、ビールやパンなど酵母を用いた製品にも含まれており、実は私たちは無意識のうちにトレハロースを摂取していますよ。
1:歴史と利用
トレハロースは自然界に存在するものの、効率的な抽出方法が長らく見つからなかったため、過去にはあまり一般的に利用されていませんでした。
しかし、日本の技術開発によって大量生産が可能となり、食品だけでなく化粧品や医療分野にも広く使用されるようになりました。
2:消化と吸収の過程
トレハロースは、消化されるとブドウ糖に分解されます。
これはスクロースやマルトースと同じ消化過程であり、トレハロースが自然な糖であることがわかります。
しかしながら、個人によってトレハローゼという分解酵素の産生量に差があるため、大量摂取すると一時的にお腹が緩くなることもあります。
これは他の糖類にも共通する特性で、体への害はありません。
□食品添加物としてのトレハロース
トレハロースは、甘味料としての役割だけではなく、食品の品質や味わいを保つ上で重要な役割を果たしています。
*デンプンの老化防止
トレハロースはデンプン質の食品に特に有効で、パンやご飯に添加することで、時間が経っても硬くなりにくいという特性を持っています。
これにより、食品の鮮度を長く保てるため、消費者にとっては長く楽しめる食品となります。
*保水性の強化
トレハロースの保水性により、食品は乾燥を防ぎ、しっとりした食感を長く維持します。
特にパンや餅のような製品では、この特性が食品の品質を大きく左右します。
時間が経っても食品をおいしく食べられるのは、トレハロースのおかげなのですね。
*タンパク質の変性抑制
トレハロースは、加熱によってタンパク質が硬くなることを防いでくれます。
例えば、スクランブルエッグやプリンのような加熱による食感の変化が重要な食品において、ふっくらとしたやわらかな食感を保てます。
さらに、食品に含まれる油の酸化を抑制し、風味の劣化を防ぐ効果があります。
この特性により、保存中の食品の風味を長持ちさせられるため、特に焼き菓子のような油分を含む食品において重要な役割を果たします。
□まとめ
自然界に広く存在し、日常的に摂取されているトレハロースは、その安全性や機能性において高い評価を受けています。
食品添加物として使用される際は、おいしさを向上するために欠かせない存在ですね。
しかし、添加物と聞いて不安を感じる方もいらっしゃることと思われます。
当社では無添加の食材を販売しております。
健康的な食生活を送るためにも、ぜひ購入を検討してみてください。